4.思ひ出づ 1[日記・雑記]
(2011-05-07 02:29:41) by tsubasa


いつも通り、イヤホンを耳に。。。iPhoneから流れる音楽。


iPhoneを振り、聴きたい音楽を探す。

とくに決まってない。振って気分に合えばそのまま聴く。

合わなければ、もう一度振る。


 たしか。。。5曲くらい、選曲し直した


流れ出した曲に手を止めた。

そのまま、左後ろのポケットにiPhoneをしまう。


〜 Shelaの『星が見える場所』 〜


プレイリストを2年以上更新していない。

また、この歌を2年以上聴いていない。




たしか、冬が過ぎて桜咲く季節だった。

小さな街の小さな服屋で働いていた頃だ。


閉店間近の店


「こんなところに古着屋があったんだぁ」

「いらっしゃいませ」

「まだ、大丈夫?」

「大丈夫だよ」


彼女は一つ選んではレジ横の鏡の前に立ち

自分に合わせては、また選び直す。

彼女はアジア系とでもいうのかノースリーブのシャツに

引きづりそうなぐらい長いスカート

髪に大きな大きな飾りをつけ、トップでおだんごにしていた

既に閉店時間は過ぎている


「時間、大丈夫?」

「大丈夫、ゆっくり見ていくといいよ」

「ありがと」


彼女はスカート1枚試着して


「これに決めた。買うからこのまま着ていってもいい?」

「いいよ」

「てか、この店何時まで?」

「もう、1時間も過ぎてるよ」

「えっ?!ごめん」

「大丈夫」

「私、Rika。あなたは?」

「えっ?言わなきゃダメ?」

「うん。教えて」

「tsubasaだよ」

「ふーん。tsubasaか。。。じゃあ、これあげるよ」


1枚の名刺を差し出した。

Rikaと名乗ったのに書かれている名前が違う。

近所の飲み屋で働いているみたいだ


「この後、時間があるなら来てよ」

「やだよ。かなり新手の営業だな」

「いいから!」

「考えておくよ」

「じゃあ、仕事が終わったら電話して」

「えっ?なんで?」

「いいから、じゃあね」


かなり強引だったけど、心に残る感じだったのは確か

名刺の裏には、携帯番号が書かれていた。

アドレスもあったけど、にじんで見えなかった。

店を閉め、地元の連れに電話する。

終電もギリギリだった。

一人で飯を食うのが嫌だった。

悉く断られてしまった。

閉店間際の客を思い出した。


「電話して」


この言葉を思い出す。

圏外で繋がらなかった。

変な期待をしたのが馬鹿馬鹿しくなって思わず笑ってしまった。



tsubasa

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